―歴史情緒に触れる大人時間―
散策におすすめの城下町
日本国内には歴史情緒を感じられる城下町が点在しています。次の休日はタイムスリップした気分で城下町散策を楽しむのはいかがでしょうか?江戸の歴史に触れながら、のんびりと散策を楽しめるおすすめのスポットを紹介します。
運河沿いの蔵造り 千葉県佐原

関東で初めて重要伝統的建造物保存地区に選ばれた千葉県佐原地区。北総の小江戸と呼ばれている運河沿いの蔵造りには、江戸情緒溢れる歴史的価値ある建物が多く残っています。タイムスリップした気分でのんびり散策したり運河で舟めぐりをしたりと、この場所の楽しみ方は自在です。
日本地図を作った人物として知られている伊能忠敬のゆかりの地としても知られています。
◆伊能忠敬旧宅・伊能忠敬記念館
伊能忠敬は17~49歳までの約30年間を、この佐原で過ごしていました。その面影や偉業に触れられるのが、築200年の伊能忠敬旧宅と伊能忠敬記念館です。
旧宅と記念館は対岸を挟み、向かい合って位置しているため、併せて見学するのがおすすめ。記念館では日本で初めて作られた日本地図「大日本沿海輿地全図」が作られるまでの歴史を辿れます。
◆水郷佐原山車会館
関東三大山車祭りのひとつとして知られている「佐原の大祭」。佐原の大祭はユネスコ無形文化遺産に登録されています。祭りの山車2台と共に、佐原で受け継がれてきた独自の文化に触れられるスポットです。
◆香取神宮
佐原から少し足を伸ばしたところにある香取神宮も立ち寄っておきたいスポットのひとつ。全国に約400社ある香取神社の総本社であるこの場所では、さまざまな歴史に触れられます。国指定の重要文化財に指定された本殿と楼門は、美しく荘厳な雰囲気に満ちています。
徳川光圀公が植えた黄門桜や東方平八郎が筆した楼上の額など、境内の各所に偉人の面影を感じられるでしょう。
上杉神社周辺の城下町 山形県米沢

歴史好きが注目するスポットのひとつ、上杉の城下町は山形県米沢市に位置します。
戦国時代最強の武将として有名な上杉謙信ゆかりの場所であるこちらの城下町は、東京から2時間ほどで着くアクセスの良さも人気の理由のひとつです。
米沢城を中心に栄えたこの城下町は、現在も当時の歴史が色濃く残っています。上杉家の歴史に触れながら散策を楽しむのはいかがでしょうか。
◆上杉神社
米沢城跡に位置するのが、上杉謙信が祀られている上杉神社です。最強武将にあやかって、必勝祈願や事業繁栄、厄除けの御利益があると言われています。
創建当時は上杉家第九代藩主・上杉鷹山も祀られていましたが、明治35年の別格官幣社を機に摂社の松岬神社に移りました。上杉家の歴史をたどるためには欠かせないスポットです。
◆上杉家廟所
全国から参拝者が絶えないのが、上杉家廟所。こちらには上杉家の初代から12代までの歴代藩主が祀られています。杉の木に囲まれたこちらの場所に漂うのは、思わず気が引き締まる荘厳な空気。藩主によって建て方に変化が見られる点も楽しみ方のひとつです。
◆上杉記念館
国の登録有形文化財に指定されている上杉記念館は大正時代に創られた建物です。庭園は一般開放されているため、自由に散策できます。時間が許すのであれば、館内でひと息つくのもおすすめ。
四季の移ろいを感じられる風光明媚な庭園を眺めながら、郷土料理やカフェを堪能できます。
天空の城下町 岐阜県岩村

「女城主の里」と呼ばれている日本三大三城のひとつ、岩村城。町全体も標高500~600mと比較的高い場所にあるこのエリアでは、約4万個の石により作られた総延長1.7㎞の石垣や、なまこ壁など情緒ある歴史的景観を楽しめます。
岩村駅と岩村城跡をつなぐ岩村本通りを中心としたこの場所は、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
旧家が並ぶ通りには和菓子店や五平餅店も点在しているので、食を堪能しつつ散策を楽しめるのも魅力です。
◆岩村城跡
岩村本通りを進んだ先にあるのが岩村城跡。山城としては一番高い場所に建てられたこの城は、激動の時代を生き抜いた女城主「おつや」が守った城としても人気を集めています。
霧に包まれた姿はとても幻想的です。マチュピチュを連想させるその風景から「天空の城」や「霧ヶ城」とも呼ばれています。
織田信長の叔母である「おつや」は悲劇的な最期を遂げましたが、最後まで領民を守った城主として語り継がれています。
◆岩村醸造
城下町散策でぜひ立ち寄って欲しいのが、創業230年以上を誇る岩村醸造。岩村城に納めていたお米を使ってお酒造りを始めたのが起源となるこちらの醸造所では、坪庭を眺めながら角打ち体験もできます。
お店を代表するのが「女城主」と名付けられた地酒。香り高い地酒は数々の賞を受賞している逸品です。 自身が辛い状況におかれても領民を守り続けた「おつや」の功績は、時代を超えても大切に受け継がれています。
山陰の小京都 島根県津和野

山口県との県境に位置している津和野は、山陰の小京都と呼ばれています。
散策を楽しむのであれば、メインストリートである「殿町通り」は外せません。堀には美しい鯉が泳いでおり、町の景観にさらなる彩りを添えます。
潜伏キリシタンの殉職地であったことから、西洋文化も根付いているのが印象的です。
◆津和野カトリック教会
津和野らしい文化を肌で感じられるのが津和野カトリック教会。西洋ゴシック建築の建物は城下町の中でも独特の存在感を放っています。
この教会は乙女峠で殉職した潜伏キリシタンを偲んで作られました。礼拝堂を畳作りにするなど、和洋を織り交ぜたデザインが見所のひとつです。
◆津和野城跡
標高362mの霊亀山上に位置する津和野城跡は、国の史跡に指定されています。貞享3年の落雷により城は焼失していますが、石垣はほぼ当時のままの姿で残っています。
津和野川や町並みを一望できる山頂からのロケーションも人気の理由のひとつです。
太皷谷稲成神社から山頂までは観光リフトでアクセスできるため、体力に不安が残る人も安心して立ち寄れます。
◆太皷谷稲成神社
津和野城跡のふもとに鎮座している太皷谷稲成神社は、約250年以上の歴史を誇る古社です。
第七代津和野藩主により創られ、願望成就・大願成就・開運厄除の御利益があると言われています。
殿町通り南参道から社殿まで続く約1000本の鳥居は圧巻です。
歴史が暮らしに溶け込む町を歩く
大切に受け継がれてきた歴史と、現在の暮らしが自然に調和している城下町。
奥行きある魅力に触れながらのんびりと散策をしているだけで、心満たされる時間を過ごせるでしょう。
※写真は全てイメージです