再生と甘美が息づく街パリ
– ノートルダム大聖堂と最新スイーツ巡り –
世界的に有名な観光名所が集まるフランス・パリ。
歴史ある建築物や昔ながらの雰囲気が残る一方で、つねに刷新を続けている街でもあります。
2019年の火災から5年の歳月をかけて再建したノートルダム大聖堂、そしてスイーツの最新情報をお伝えします。

現代作家ギヨーム・バルデ氏が手がけたブロンズの洗礼盤
よみがえったノートルダム大聖堂
ノートルダム大聖堂の歴史と再建の経緯
パリの中心に建つノートルダム大聖堂は、ゴシック建築の最高傑作と称されるパリを代表する教会です。1163年に建設が始まり、1250年に完成。18世紀のフランス革命の際に破壊され、廃墟同然になっていましたが、19世紀に大規模な修復工事が行われました。2019年に起きた大火災は世界中に衝撃を与えましたが、2024年12月、一般公開が再びスタートしました。

工事は2028年頃まで続く予定。再公開以来、1日に約3万5000人が訪れている。朝早い時間帯なら比較的に待たずに入場できる。
修復後の内部とステンドグラス・オルガンの復活
火災前の大聖堂を訪れたことがある方なら、足を踏み入れた瞬間、その明るさと鮮やかな色彩に驚かれるでしょう。何世紀にもわたって蓄積された埃や汚れが落とされ、ステンドグラスの色もより鮮やかに。パイプオルガンも、8000本におよぶパイプを解体・洗浄し、6か月かけて調律を行ったそうです。修復に必要な木材や石材は、フランス国内で調達されました。

大聖堂の中を照らすステンドグラス。 現代アーティストのステンドグラスも今後、設置される予定
現代のアーティストによる新たな装飾
教会の奥でひときわ目を引く金色のオブジェは、イエス・キリストが十字架にかけられた時にかぶっていたとされる「いばらの冠」を納める聖遺物箱。フランス人アーティストが新たに制作しました。ブロンズの祭壇やシルバーの祭具、木の椅子も、フランス人作家の作品。現代的なミニマルなデザインが、厳粛で神聖な雰囲気にとけこんでいます。
歴史とテクノロジーが融合した再建
中世から受け継がれた伝統技術に最新テクノロジー、現代のデザインを融合させて修復されたノートルダム大聖堂。復活にかけるフランス人の情熱と愛着を感じられる場所といえるでしょう。パリにいらしたら、ぜひ大聖堂を発見、再発見してください。

火災の際に救出された「いばらの王冠」が納められた聖遺物箱はシルヴァン・デュビュイッソン氏の作品
パリで味わいたい、話題のスイーツ店
フランス・パリを訪れるなら、おいしいスイーツが欠かせません。いま話題のパティスリー、チョコレート店を紹介します。





