秩父・長瀞で四季折々の楽しみを
魅力とおすすめ観光スポット紹介

埼玉県の西北部に広がる秩父・長瀞エリア。四季折々の豊かな自然を満喫できます。気持ちをリフレッシュさせたいときや非日常を楽しみたいときのお出かけ先として、ぴったりのエリアだと言えるでしょう。秩父・長瀞エリアの魅力やおすすめ観光スポットを紹介します。

秩父・長瀞で四季折々の楽しみを魅力とおすすめ観光スポット紹介

 秩父・長瀞エリアの魅力は、何といっても豊かな自然です。エリア中心部には荒川が流れ、その両岸には長い歴史の中で紡ぎ出された渓谷美が広がっています。複雑な模様を形作る岩石・鉱物・地層の褶曲等は、名勝および天然記念物に指定されています。長瀞町は面積の約6割が森林であり、町全体が県立長瀞玉淀自然公園に指定されています。山や川で楽しむアクティビティも豊富で、さまざまなレジャーを楽しめるでしょう。エリア内には30以上のキャンプ場があり、アウトドアを楽しみたい家族連れにも人気です。周囲を取り囲む山々には四季折々の花が咲き乱れ、訪れる人の目を楽しませてくれています。
 自然豊かな観光地は日本に数多く存在していますが、秩父・長瀞エリアには「都心からほど近い」という特徴があります。公共交通機関を使えば、都心部からでも2時間弱で到着可能。「豊かな自然に癒されたい」と思ったときに気軽に出かけられるところが、秩父・長瀞エリアの最大の魅力です。

長瀞の歴史

 長瀞町は、農業をもとに発展した地域です。豊かな自然を活かし、さまざまな農作物や果樹が栽培されていました。町にとって転機となったのは、明治44年の秩父鉄道の開通です。これにより都心部からのアクセスが格段に容易に。秩父エリアの玄関口として、商業面や工業面でも発展しました。また、豊かな自然を目当てに観光に訪れる人も増加。大正時代より埼玉県内有数の観光地として知られ、年間約300万人もの人が訪れています。今や観光業は、長瀞エリアの主産業となっています。
 秩父・長瀞は、地質学的な歴史においても注目されるエリアです。町中央を流れる荒川の沿岸で見られる独特の地形は、エリアを象徴するシンボルと言えるでしょう。長瀞で見られる岩石「結晶片岩」は、「地球の窓」とも言われています。秩父鉄道が早くに開通したこともあり、明治時代には東京帝国大学の初代地質学教室教授が訪れ調査をスタート。以来、「日本地質学発祥の地」と呼ばれ、多くの学者から注目されています。また秩父エリアは、他町村も含め「ジオパーク秩父」として親しまれています。日本だけではなく、海外からも注目されるエリアだと言えるでしょう。

おすすめ観光スポット3選

長瀞ライン下り

 長瀞の川の魅力を満喫できるのが、長瀞ライン下りです。船頭さんが巧みに操る和船に乗って、ゆったりと川を下っていきます。急流エリアでは勢いのある流れの中、スリリングな体験ができるでしょう。川下りの途中では、国指定の名勝・天然記念物に指定されている「秩父赤壁」や「長瀞岩畳」も見られます。船頭さんのガイドを聞きながら見学できるため、理解も深まるのではないでしょうか。春は桜、夏は涼風、秋は紅葉、そして冬にはコタツ船と、日本の四季折々の風景を楽しめるでしょう。

宝登山ロープウェイ

 長瀞エリアを見守る標高497mの宝登山。山麓から山頂までを約5分間で結んでいるのが宝登山ロープウェイです。宝登山頂にはミシュラン・グリーンガイド・ジャポン一つ星を獲得した寶登山神社が。秋には紅葉のライトアップも楽しめます。宝登山小動物公園では、自然の中でニホンザルやホンシュウジカを見られます。春には美しい梅の花、気候条件が整ったときには雲海も楽しめるでしょう。

【ロープウェイ料金】
大人(12歳以上)往復1,200円
子ども(3歳以上)往復600円

蒸気機関車
「SLパレオエクスプレス」

 秩父鉄道が運行するSLパレオエクスプレスは、都心から一番近い蒸気機関車です。電車とは違う、力強い走りを満喫できるでしょう。車内では秩父鉄道沿線地域の味を取り入れたSL弁当(事前予約必須)を味わえるほか、人気落語家による見所紹介アナウンスも楽しめます。昔懐かしい車内販売や、子ども向けの乗車特典も人気の秘密です。

【乗車料金】
乗車区間分の乗車券+SL指定席券(事前 購入1,000円、窓口購入1,100円) もしくはSL自由席券(800円)

秩父・長瀞の祭り

 秩父・長瀞エリアには、伝統的な祭りが数多く受け継がれています。秩父神社で行われる「秩父夜祭」は300年以上の歴史を持ち、京都祇園祭、飛騨高山祭とともに日本三大曳山祭の一つとして親しまれています。提灯やぼんぼりの明かりが揺れる華やかな屋台は、とても美しいもの。「秩父祭の屋台行事と神楽」は、重要無形民俗文化財およびユネスコ無形文化遺産にも登録されています。
 長瀞エリアにおいて、夏の風物詩として親しまれているのが、水上の安全祈願をする「船玉まつり」です。約1,000基の灯篭が荒川へ流され、提灯をつけた船が水上を走る様子は非常に幻想的。対岸からは花火が上がり、祭りの雰囲気を盛り上げてくれます。毎年3月には宝登山山麓にて春の訪れを祝う「長瀞火祭り」が行われます。長瀞駅前から獅子舞一行と一般奉賛者が連行し、火渡り行事は一般参拝者でも参加可能です。普段とは違う体験を求めて、祭りの時期に合わせて同エリアを訪れるのもおすすめです。

宿泊を伴うお出かけもおすすめ

 首都圏からほど近く、日帰りでの観光も十分に可能な秩父・長瀞エリア。とはいえ、その魅力や歴史は非常に奥深く、半日~1日で周り切るのは難しいでしょう。観光業を売りにしている同エリアには、魅力的な宿泊施設も多くあります。宿泊を伴う旅行を企画し、ゆったりとその魅力を満喫してみてはいかがでしょうか。

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